『聴覚障害教育の手引』改訂

文部科学省において「聴覚障害教育の手引」が平成7年の改定以来、実に四半世紀ぶりに改定されました。

平成7年の改定以降、四半世紀ぶりに手引が改訂できたのも、昨年設立した国会議員による難聴対策推進議員連盟皆さまのご努力の賜物と心より感謝申し上げます。

改定のポイントは…

①聴覚検査教育の経験の浅い教員に対する研修や教員個人での自己研鑽で活用することを想定し、言語指導の重要性を含む聴覚障害教育の基本的な内容について平易な表現で分かりやすく作成(特別支援学校教職課程で学ぶ学生が活用することも想定)

②音声、文字、指文字、手話などコミュニケーションにおける多様な方法の機能と特徴、これらを活用する際の基本的な考え方を解説。

③特別支援学校における授業や乳幼児教育相談等の場面で、人工内耳装用児や重複障害児に対する実践例を含め、言語指導を重視した事例を中心に選定。また、特別支援学級や通級による指導の場合や教員研修に関する実践例も掲載。

また平成7年以降改定されていませんでしたので、人工内耳やまた様々なコミュニケーションに関しても記載されております。特に第4節(29頁)聴覚障害児とのコミュニケーションにおける多様な方法の機能と特徴についてはぜひお目通しをお願いします。

今後の難聴児教育についてはこちらの手引がプラットフォームになり、手引を中心とした個々の難聴児への教育プランを策定していく運びとなります。

保護者の皆さまにおかれましては子どもたちの教育についてのプラットフォームをぜひご一読いただき、学校への働きかけ、また社会生活内での難聴児の指導にご活用いただければと思います。

聴覚障害教育の手引 令和2年3月版

アンケート集計結果についてご報告

この度の登下校時及び通勤時に関するアンケートのご協力誠にありがとうございました。

昨年末に全国に向けアンケートのご依頼をしたところ、北海道から沖縄まで多くの貴重なご意見を頂くことができました。

実際に被災地域にお住まいの方や台風や大雨などで危険な思いをした方、また地震や津波などにより命を守る行動をとった方など、様々なご意見を頂きました。

ンケート結果(PDF)はこちらから

アンケート結果(エクセル)はこちらから

また現在連絡等に使っているSNSに関してもご覧のような結果となりました。

頂いた資料を基に内閣府において、難聴児(者)へ緊急の際の情報提供をどのように対応すれば命を守る行動がとれるか精査いただき、身を守るだけではなく日常からでも利便性の高いウェアラブル端末開発に向けて取り組んでいただけるよう働きかけを更に向上してまいりたいと思います。

ご協力いただいた皆様、本当に貴重なご意見含めご協力誠にありがとうございました。

ジャパン・ヒアリング・ネットワーク
難聴対策推進議員連盟
香川県難聴児(者)親の会

謹んで新年のお慶びを申し上げます。

新年明けましておめでとうございます。
平成から新元号「令和」初めてのお正月を迎えました。
さて2019年4月、先天性、後天性、加齢性などによる難聴者(児)が、生き生きとこころ豊かに暮らしやすい社会を実現できるよう、原因別難聴に対しきめ細やかな対策を推進すること等を目的に 「難聴対策推進議員連盟」が設立、
また、文部科学省・厚生労働省合同プロジェクトチーム「 難聴児の早期支援に向けた保健・医療・福祉・教育の文科省厚労省連携プロジェクト会合 」が始動したりと、難聴児を取り巻く環境は元号の変更と同じくして、劇的に変化しております。

各会合には出来るだけ参加させていただき、意見具申や情報共有させていただき結果、予算要求額が9倍強(昨年度比)になったり、難聴対策推進議員連盟では半年で12回もの会合を開き、ライフサイクルに応じた難聴者(児)支援を実現するためにを目的に「Japan Hearing Vision 」が策定され、今後の難聴児・難聴者に対する配慮や社会生活に関わる大きな対策が打ち出されました。

ただご承知の通り、医学的・技術的な進歩は日進月歩の勢いで日々変化を強いられています。そのような中私たち保護者として子どもたちを社会へ送り出す義務がある中で、今回策定された文科省厚労省合同PTや、ジャパンヒアリングビジョンをどのように活用するのか?またこの策定を今後どのように意見具申して将来に備えるか、私たち保護者や当事者にとって、今後の行動が問われると思います。

学校現場や職場での対応が日々課せられている中、いろいろと大変な事も多いかと思いますが、少しでも「子供たちや当事者の将来」について考えていただければ幸いです。

この令和2年が皆様にとって健やかな一年になるよう、またご覧いただきました皆様のご健勝とご多幸を心からご祈念申し上げ、新春の御挨拶とさせていただきます。